ウタカタ

記憶に殺されそうに
いまだになるけど

それでも
記憶が
思い出が
人を生かす事を
生かされている事を
感じれるからよかったです

あなたはまだ目の前にいる私を
大阪のいい思い出 と名付けた

その時は
私はまだ目の前に居るのにと悲しくなったけど

何処に居ようとあなたにとって
人は記憶にすぎず
思い出にすぎず
よくも
わるくもなく

それでもこの思い出は私にとって
毎日反芻する程の愛しい記憶で
私を活かしてる

側に居るだけで
指の先が当たるか当たらないかの距離でも
只同じ場所に居るだけで
癒された

今遠く離れても
尚あなたは私を癒し続ける
あなたにはそんなつもりないのにね

その事で私は傷み続けるけど
その事で私は甘露な露を味わい続ける

うたかたとしりながら
うたうように
うたたねするように