詩の彼方

うたをうたってます

私は

私は52歳になったやろ。

大人になったやろ。

そっから

何処まで行けるかな。

そんでも

何処に行けんくても

もうええねん。

私が生きて

頑張って

真っ直ぐ

その径を

歩いたっていう

軌跡だけあったら

其処に辿り着かんでも

もうええねん。

そんだけでもう

其れは奇跡的な事やから。

其れに気づけただけで

もうええねん。

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泣かない子ども

私は泣かない子どもだった

泣くと辱められる

嘲笑される

私は泣かないと

ある時から決めて

泣かない子になった

降りかかる全ての理不尽を

ほぼ無表情でやり過ごした

泣く時は一人で

声を上げずに淡々と粛々と

涙を流した

時折そうする事が

メンタルヘルスによい事を

無意識に知っていた

生き残る為の知恵だった

 

私は泣く

今は泣く

大人になったある時から

私は泣かなった私の分まで

泣いた泣いた泣いた

いつまで泣けばいいのか

いつまで感じ直せばいいのか

途方に暮れるくらい彼方の道程

 

私は泣く

今も泣く

心の真ん中から

溢れる哀しみ悲しみ愛しみ

全てを私の胸は抱いて

私は困惑こそすれど

もう途方には暮れない

まだ在るの?

まだ泣くの?

誰のなの?

何のなの?

わからない

泣き止むまで

視ててあげる

泣き止むまで

抱いていてあげる

ずっと最後まで

共に在る

あなたと

一緒にいるよ

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私はもう間違えない。

私はもう間違えない。

激しく行き交う車の隙間に

現れる子供の姿があれば

次は間違いなく

持っているお金の

全てを与える。

 

私はもう間違えない。

樹を集団レイプする様に

出会ったら

次は間違いなく

嫌がってるから

止めてと止める。

 

私はもう過去を後悔しない。

私はもう間違えない。

私はその間違いを悔いない。

私はもう間違えない。

私は過ちから学ぶ。

私は過去を刷新する。

過去は悔やむべきモノじゃない。

過ちは後悔するモノじゃない。

繰り返さない。

次はもう間違えない。

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春眠暁を覚えず

あの人いう

鳥籠の中で

本当はずっと

飼われていたかった。

柔和な声の中に

本当はずっと

抱かれていたかった。

春が来て

夢は醒めて

それでもまだ

私は夢の中にいる。

夢は醒めても

眼が覚めない。

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utao(雅樂凰)

詩(し)に形(かた)があったり

技法があったり

法則があったり

そんなの知らないまま

10歳の頃から描き始めた。

そんなの

こないだの土曜日に

知った。

ウタは湧いてくるモノであって

作るモノじゃないと思ってた。

思考の産物ではなく

感性の産物だと想ってた。

ウタは降りてくる。

空から。

降りてくる。

私に降りそそぐ。

まるで光のシャワーみたく

私に纏い笑ってる。

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乙女座の満月の日に

10年前の

射手座の満月の夜

あなたは

まだ目の前にいる私に

ayoさんは

大阪のいい思い出と

私に言った。

10年後の

乙女座の満月の朝

もう目の前にいない

あなたに私は想う

あなたは私の

生涯の想い出。

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